サラリーマン研究者

組織

安心社会から信頼社会へ

ここ数年間で「心理的安全性」という言葉をよく目にするようになった。 心理的安全性とは、他人の反応に怖がったり、恥ずかしいと感じたりすることなく、自然体の自分を隠さずすべてオープンにできるような穏やかな雰囲気のある環境のこと つまり、多くの日...
組織

いかにして公正な企業活動を守るか(2)

前回の投稿では、不正競争防止法に概略をみてきた。 今回はこれまでに不正競争防止法に違反した事例を見ていく。 まずは、東芝からSKハイニックスにNANDフラッシュの研究データが不正に持ち出された2014年の事件。 半導体の心臓部ともいえる回路...
組織

いかにして公正な企業活動を守るか(1)

先日、かっぱ寿司を運営するカッパ・クリエイトの社長が逮捕された。 この社長、前職がライバル会社の取締役ということで、同じ業界内でうろうろしていた模様。 そして容疑は、以前勤めていたライバル会社の仕入れ値データなどの営業秘密を不正に持ち出した...
研究

企業と大学の研究の違い

研究といっても化学、材料、バイオ、宇宙など色んな分野があり、プレイヤーも様々である。 プレイヤーの目的も色々で、近々の課題を解決したい、3年後の製品化を目指した課題抽出、10年先を見越した要素研究、明確な目的がない原理解明を目指した研究、な...
研究

論文紹介 『ブラジルでよく消費される牛肉について:価格と代謝プロファイル』

Andressa Kuhnen Silva et al.: "The most consumed beef cuts in Brazil: Prices versus metabolic profile" Journal of Food C...
研究

企業研究者という生き方

ブログ筆者は某企業の研究所に勤めている、いわゆる研究者である。 『研究者』というとどんな職業だと想像するだろうか。 人によって様々だろうが筆者は、営業、人事、財務など他の業種と何ら変わらないサラリーマンだと感じる。特に企業研究者の場合は。 ...
研究

土星の環と『星を継ぐもの』

土星にかつて存在した衛星の成れの果てが土星の輪かもしれない。 という論文がScienceに掲載された。 これを見た私の感想。 (それってまんま、SF小説『星を継ぐもの』じゃん) いや、もちろん設定が全然違うのはわかっている。一つの可能性に過...
組織

日野自動車の不正問題(3)

前回は、主語を変えることで言い出しにくいことを言おう、という提案をした。 今回は日野自動車が再生するために必要なことを考えてみたい。 不正問題の原因調査にあたった特別調査委員会がまとめた調査報告書には以下の記述がある。 少なからぬ従業員が、...
組織

日野自動車の不正問題(2)

声を上げた人が自分でやらなければいけない風土がある(数年前の会社スローガンが「私がやります宣言」だった)。是正した方が良い事があっても、声を上げると自分が動かなければならなくなる為、結局、自分に影響が無い限りは敢えて指摘をしないような雰囲気...
組織

日野自動車の不正問題(1)

第三者委員会のレポートを読んだだろうか。ぜひ一読をお勧めする。 なぜかというと、私自身すごく身に覚えがあるし、みなさんもきっと身に覚えがあるから。 ↑こちらにも同じようなことが書かれている。 当ブログでも対応策を考えてみようと思う。 『何か...