企業研究者という生き方

ブログ筆者は某企業の研究所に勤めている、いわゆる研究者である。

『研究者』というとどんな職業だと想像するだろうか。

人によって様々だろうが筆者は、営業、人事、財務など他の業種と何ら変わらないサラリーマンだと感じる。特に企業研究者の場合は。

顧客の望むことやビジネスのことを考え、来年度の予算を心配し、面倒な事務手続きに悪戦苦闘する。事業所の人たちの嫌味に耐え、上司は何も分かっていないと愚痴をこぼす。そんなサラリーマンである。

じゃあ他の職種と比べたときの特徴はというと、得意分野のことをとてつもなく深く知っている、という点である。

つまり、専門職に近い総合職、っていう立ち位置。

企業研究者のメリット

この研究者という職業のメリットは、①待遇が良い、②好きを仕事にできる、あたりだろうか。

 ①待遇が良い

専門職に近いということは、特別な技術や知識があるということ。つまり、希少価値が高い。

だから必然的に待遇が良くなる。

筆者は一つの企業でずっと研究者をやっているので他の企業や職種のことを詳しくは知らないが、それでも待遇は良いと実感できる。

 ②好きを仕事にできる

特別な技術や知識を身につけるには、時間がかかる。

時間をかけられる ≒ 好き

と考えると、仕事内容自体が好きな分野であることが多く、楽しく仕事できるのではないだろうか。

企業研究者のデメリット

逆に筆者が考えるデメリットは、①転職先が限られる、②他部署から嫌われやすい、である。

 ①転職先が限られる

これはメリット①の裏返しだと思う。

専門性が高いということは需要と供給のマッチングが大変ということでもあり、受け入れてくれる団体が少ないのである。

転職していった研究者と学会でばったり会うなんてことはざらにあって、話を聞くとライバル企業に転職していた、なんてことがよく起こる。

転職先の広さは業界にもよるが、間口がせまいと感じる。

 ②他部署から嫌われやすい

これは異論があるかもしれない。どの部署でもそう感じているかもしれない。

『だから研究所はだめなんだよ』 『頭良いかもしれないけど、分かってねーな』

ということを企業研究者はよく言われる。否、言われ。今の人はひょっとしたら違うのかもしれない。

メリット①②は他部署から見てもそう見えるようで、その環境にない自分と比べてしまうのかもしれない。そうすると嫉妬心からマウントを取りたい気持ちになるのではないだろうか、と筆者は思っている。その気持ち、すごくよく分かる。

実際にビジネス現場から遠いところにいるので、分かっていないこともいっぱいあるのだろう。

文句を言ったところで or 言われたところで物事が好転するわけではないので、同じゴールに向かって一緒に仕事していければよいのだが、なかなかどうしてこれが難しい。

いつかこの難しさ、部署による視点の違い、について書いてみよう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました