日野自動車の不正問題(2)

声を上げた人が自分でやらなければいけない風土がある(数年前の会社スローガンが「私がやります宣言」だった)。是正した方が良い事があっても、声を上げると自分が動かなければならなくなる為、結局、自分に影響が無い限りは敢えて指摘をしないような雰囲気になってしまう。問題点に気付いていても教えてくれる人がとても少ない

日野自動車特別調査委員会 調査報告書 P. 243、244

前回からの続きである。

どこの組織でもあるあるなチキンレース。一体どうやったら抜け出せるのだろうか?

とてもシンプルで、一般的なやり方がインセンティブを与えるというやり方。頑張った人にご褒美を出すということですね。改善提案賞、的な。

でもこれ、肌感覚でいうとうまくいかないと思うのです。なぜかというと短期的には仕事量が増えるから。

長期的には仕事が効率化されたりご褒美というリターンがあるにしても、短期的なコストのほうを毛嫌いしてしまう。

あと、沈黙を理由に解雇された人がいないから。いわゆる心理的安全性ってやつですね。

私が考える最善のやり方は、主語を『自分』ではなく『友達の友達』にして、第三者の意見として話してしまうやり方。

友達の友達なので、まわりまわって自分のことかもしれないし、本当に赤の他人かもしれないけど、そういう人が言ってたことにしてしまう。

嘘を言っているわけではないから罪悪感も感じない。

『言い出しっぺがやれ!』と言われても、『いや、自分じゃないっす』と突っぱねることもできる。

でも言いたいことは言えるし、その発言にピンときて本当に動こうとしてくれる素晴らしい仲間がいるかもしれない。

一石三鳥

このやり方、結構応用が利くと思うので、いろんな場面で使っていければいいな。

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