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社叢学会(しゃそうがっかい)は鎮守の森を学際的に研究するNPO法人です。
社叢とは神社の森、すなわち「神々の森」のことですが、「神々の森」には鎮守の森をはじめとする社寺林、塚の木立、ウタキ(沖縄の聖域)などが含まれます。
社叢学会は、こうした「神々の森」について関連する様様な研究分野の垣根を取り払って調査研究を進め、地域に密着した新しい学問の創造と社叢の保存・開発をめざして2002年に設立されたNPO法人です。
かつて日本列島に住みついた人々が「神々の森」を創ったのは、厳しく、しかし美しいこの日本の自然を、ただ畏怖し、あるいは制御するだけでなく、積極的に共生しようと考えたからであった。そういう日本人の思想のシンボルとなり、かつ、行動の結節点となったものが、以後の社叢であり、そのなかには変わらぬ日本の自然が生き続けています。
NPO法人 社叢学会HPより
神社の近くの森を調査・研究することが目的なのですね。
年次総会・研究大会の開催
事業報告・収支報告、事業計画・収支予算などの審議をした後、公開の記念講演・シンポジウムや、会員が取り組んだ調査研究内容を発表会を開催し、社叢について、多角的に意見交換いたします。
社叢インストラクターの養成
社叢学会では、それぞれの地域の財産である社叢を詳しく調べ、その重要性や現状を熟知し、社叢を保護し管理することができる「社叢インストラクター」を養成することが急務であると考え、社叢インストラクター講座を開催しています。
NPO法人 社叢学会HP 社叢学会の活動概要より
森の調査・研究だけでなく、保護と管理を目的とした社叢インストラクターの養成もしていると。
第 89 回関西定例研究会
テーマ:御堂筋のイチョウ並木について
大阪のシンボルである御堂筋とイチョウ並木について、その成り立ちと歴史、またイチョウ並木の問題点などを聞く
NPO 法人社叢学会第 89 回関西定例研究会ご案内より
なにこの面白そうな定例研究会は。
会員は無料。非会員でも500円で参加できるらしい。興味がわいてきた。
会誌『社叢学研究』の発行
社叢に関する研究論文と書評・情報などを掲載した「社叢学研究」を発行し、会員に郵送しています。バックナンバーなどは1部2,000円で販売しています。
NPO法人 社叢学会HP 社叢学会の発行物と出版物より
この会誌がものすごく面白そう。
第20号には、『疾病退散・厄除け(魔除け)に威力をもつ植物』『アフリカの森の疫病祭事』『大阪府交野市の星田妙見宮社寺林(社叢)のスギおよびモミジ(タカオカエデ)
の衰退と土壌化学性』
が掲載されているとのこと。
魅力的な話題が豊富な社叢学会。おすすめです。
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